こんにちは、ネット物販講師の黒澤です。
2025年が間近に迫る中、ネットビジネス業界はますます多様化・複雑化し、情報も玉石混交の混沌とした状態です。
そんな環境下で、私が「イナゴの群れ」と呼んでいる、一過性のトレンドや偽りの即金性に流されてしまう人や、
弊社担当弁護士・安川先生の言葉を借りれば「理念なきベンチャー」すなわち、ビジネスの本質を見失いがちな方も散見されます。
今回は、以前タイ・バンコクの市場へ買付に訪れた際、現地のホテルで撮影した上記動画でも触れた「イナゴの群れになるな」というテーマを改めて掘り下げ、
2025年に向けて安定したネットビジネス(ネット物販)を志すための考え方をお伝えします。
イナゴの群れとは何か?その正体と問題点
「イナゴの群れ」のイメージ
「イナゴの群れ」とは、ある特定の市場や手法に飛びついては食い荒らして、また別の市場へ移動する――そんな行動を繰り返す存在を指す比喩です。
農作物を食べ尽くしては別の畑へ移るイナゴになぞらえた表現で、ビジネスにおいては流行りやブームに寄生するような“焼畑農業型”の戦略をとる発信者や受講生たちがこれに該当します。
ただし、同じイナゴの群れとはいえ、発信者の場合は加害者で、受講生の場合は被害者という明確な差異がございます。
もし、イナゴ的な発信者にそそのかされて飛び付いてしまった被害者の方は、自省自戒こそ必要ではあるものの、過度にご自身を責めないで下さい。
元凶は発信者側です。
情報過多のネットビジネス業界では真贋が判別しづらい
ネットを介した物販やその他副業ネットビジネスは、実店舗の経営等と比べれば、誰でも参入しやすい一方、情報が錯綜しています。
- 「初月から月商100万円!」
- 「1日5分で誰でも稼げる!」
といった、過度にうまい話を吹聴する発信者も少なくありません。それは、発信者側も含めて「誰でも参入しやすい」からです。
「見てくれ」だけをよくすれば、いとも簡単に「すごそうな人」に見えてしまいます。例えば、X(旧Twitter)のフォロワーを数万人買えば、一瞬でビジネスインフルエンサーぶることが可能です。
こうした情報に踊らされることで、ビジネスの根幹となる地道力やノウハウの本質、そして信念を見失いがちになります。
イナゴ的行動は、一見すると短期的に金銭を稼げるように見えても「真っ当な感覚のある、三方良しに理解がある人であればあるほど」違和感を感じるので、
まずそもそも、良心の呵責も相まって泡銭すら稼げないですし、
長期的なスキルや信頼構築としては全くもって不適切です。
その結果、発信者側は「カモが減って稼げなくなったから別の手法へ」、受講生側も「この手法では稼げない/稼ぎたくないから別の手法へ」といった不安定な下降気流のサイクルから抜け出せず、
ご資金、時間、労力を浪費してしまいます。さらに特にマルチ商法関連であれば、ご家族や友人知人との信頼関係にも亀裂が走りがちですし、信頼は一度失ったらそうそう戻りません。
イナゴ化する発信者たちの手口
ネット物販を「客寄せのエサ」に利用する発信者
本来、ネット物販は(インターネット上で)商品を仕入れ、販売し、正当に利潤を生み出す「小売業」の一形態です。
アマゾンなどの大手ECプラットフォームを活用すれば、購入者にとっても安心感が得られますから、正々堂々と胸を張って勝負できる市場です。
しかし中には、ネット物販を商売として真摯に愛し、その魅力を等身大で伝えるのではなく、「金蔓を集めるためのエサ」と考えている輩が存在します。
彼らは「誰でも簡単」「作業は1日数分」「初月から月商100万円可能」といった大言壮語・美辞麗句・羊頭狗肉で人を惹きつけ、
その実、ネット物販という手段を利用して集客し、学費を徴収することが主目的です。
こうした発信者は、ネット物販に何ら愛情も愛着もないため、稼げなくなると仮想通貨やAI副業など、別のブームへ即座に乗り換えます。
これは焼畑農業と同じで、フィールドが枯渇すればすぐに別のビジネスへ移動する「イナゴ的」な行動です。
同じネット物販ジャンル内を転々とする発信者
一見すると「ずっとネット物販をやっている」ように見える発信者でも、
- 「国内せどりはもう古い、次は中国輸入だ!」
- 「中国輸入はダメ、今はタイ輸入の時代!」
- 「タイ輸入がダメなら、クラファンで稼げ!」
といった具合に、流行や新規性に合わせてコロコロ手法を変え、常に「次のトレンド」を煽る人たちがいます。
これもまたネット物販という大枠の中での「イナゴ化」と言えます。
彼らにはビジネスの芯=背骨がなく、市場分析や顧客満足といった地道な努力ではなく、常に「新しい何か」を“商品化”して、発信者としての利を得ることが目的になっています。
イナゴ化する受講生・学習者たちの実態
情報過多による混乱と焦燥
発信者側だけでなく受講生側も「イナゴの群れ」のように、教材やスクールを渡り歩くケースがあります。
「このスクールで結果出ないから、次のスクールへ」
「この手法で稼げないから、今度は別の情報商材を試そう」
目移りを繰り返すうちにノウハウコレクターと化し、どの方法が本当に有効なのか、そもそも自分は何やりたいのか、冷静に判断できなくなってしまいます。
こうした現象の背景には、
- 発信者たちがまき散らす「とにかく稼げる」といった誤情報による混乱
- サポート体制が杜撰で、そもそもろくに指導してもらえないという悪環境
- 早く結果を出したいという焦燥感
- 一つの手法に腰を据えず、コツコツ努力する前に別の手法に逃げてしまう癖
が介在しています。
結果として、せっかくの時間と資金を投じても、何一つ身につかないまま貴重なリソースを消費してしまいがちです。
地味に地道に…が、結局は「王道」
私がたどり着いた「地味」で「地道」なネット物販
私自身、最初は「簡単」「すぐ稼げる」といった言葉に惹かれてネットビジネス界に飛び込んだ一人でした。
しかし、様々な手法や情報に振り回される中で、最終的に落ち着いたのは、
「中国から仕入れてアメリカアマゾンで販売する」という、ごく地味で地道な小売業のスタイルでした。
このビジネスモデルは、システム化・透明化されたアマゾンのプラットフォームと、中国の豊富な供給源を活用することで、安定的かつ継続的な収入を生み出す力があります。
けっして派手さはありませんが、裏を返せばブームに左右されにくい、コツコツと積み上げ可能な手法なのです。
なぜ地道な商売が強いのか
地に足のついたビジネスは、長期的な顧客満足や信頼性を重視します。
- 一度得た顧客層を大切にすることでリピート購入が増え、安定性が向上する
- 真っ当な努力の先で得た本質的なノウハウや思考は、情報が氾濫する中でも揺らがない
- ブームに左右されず、経済や技術の変遷に対して柔軟に対応可能
こうした特徴こそが、長期的な成功をもたらし、2025年以降も続く堅実な事業運営への道を拓くのです。
2025年以降も揺るがないために:実践的なアドバイス
自分の軸を定める
一過性のブームや美辞麗句に踊らされるのではなく、
- 「自分はどの商売で勝負したいのか?」
- 「なぜその手法に魅力を感じるのか?」
- 「継続や、長期的な成長が期待できるのか?」
- 「胸が張れるような、三方良しの商売なのか?」
といった問いを自分に投げかけることが重要です。
自分の軸や信念を固めることで、情報過多の時代にも惑わされにくくなります。
発信者の真意を見極める
発信者が本当にそのビジネスを愛し、理解し、地道な努力を重ねているかどうかを見極めましょう。
過剰な煽り文句や、不自然なまでの「誰でも」「すぐに」「簡単」といった表現ばかりが並ぶ場合、それは「客寄せのエサ」として扱われている可能性が高いです。
継続性や、受講生へのサポート体制などを確認し、見定める目を養うことが大切です。
焦らず、地道な努力を重ねる
どんなビジネスも、一朝一夕でどうこうするのは不可能です。
時間をかけて商品リサーチや市場調査を行い、小さな成功体験を積み上げるプロセスこそが、長続きする商売を培います。
焦りや不安に負けず、「今から出来ること」、すなわち日々の努力を怠らない精神が「イナゴの群れ」から抜け出す最善策といえるでしょう。
カルティベーション思考:作物を育て、収穫するビジネス観
イナゴの群れのように、ある畑を荒らして食いつくしたら次へ行く、という「焼畑農業型」の発想から離れ、「カルティベーション(Cultivation=耕作からの収穫)」という考え方を取り入れてみてください。
カルティベーションとは、
- 種をまき、時間と手間をかけて育て、最適な時期に収穫するように
- ビジネスを長期的な視点で育てること
を指します。つまり、
- 一度得た顧客基盤や取引先との信頼関係を大切にする
- ブームに乗るのではなく、市場で自分の畑を耕し、商品を根付かせる
- 収穫(利益)を得た後も、再び土壌を整え、次の収穫期に備える
こうした地道な「農耕型」のアプローチこそが、変化の激しい市場環境においても力強くビジネスを安定成長させる鍵になります。
カルティベーション思考に基づけば、ビジネスは一過性の花火ではなく、季節ごとに収穫をもたらす豊かなフィールドへと育っていくのです。
まとめ:怠惰を求めて勤勉に行き着く
「怠惰を求めて勤勉に行き着く」という言葉があります。
華やかな言葉に惹かれ、楽に稼ごうと試みた末にたどり着くのは、実は地味で地道な方法である――という皮肉な真理です。
私自身が今、胸を張って「中国仕入れ×アメリカアマゾン物販」をひたすら続けているのも、この商売が地道で、しかし確実に成果を紡げると信じているからです。
2025年以降の変化の激しい時代にも、こうした地に足の着いたビジネスは揺らがず残り続けます。
そもそも、商売というのは、ダーウィンの進化論にある通り「最も変化に適応したものこそ生き残る」わけですから、
揺るがず…というより、どのような経済的・社会的な波にも右往左往せず、臨機応変に、柔軟に波乗りできる商売である、という表現の方が正確ですね。
もし、私が行う中国仕入れ×アメリカアマゾン物販に関心をお持ちいただけた方は、ぜひ「21ステップの無料動画講座」をお試しください。
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- 「限定何名様限り!」
といった「希少性の原理」を乱用した無理なクロージングは一切行いませんので、安心してご相談ください。
結局のところ、長期的な成功を求めるなら、地味で地道な歩みがもっとも確実な近道。
どうか一瞬の華やかな謳い文句に惑わされず、自分らしい軸を探求すべく、コツコツと築き上げるビジネスを選んでください。
「自分らしさ」「自分の居場所」といった哲学的な命題の答えは、まずは10年、時にはのたうち回りながらも地味に商売を続けた結果、ようやく自ずと気付くものです。
パッ!と何かしらのビジネスに飛びついて、サッ!と得られるようなお手軽なものではありません。
とにかく地味に地道に、しんどい作業もコツコツと――それが「イナゴの群れにならない」ための、そして2025年以降も残り続けるための唯一かつ王道の姿勢だと、私は考えています。
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