パソコン1台とネット環境さえあれば貫徹できるのが魅力のアマゾン物販。
ネット物販が本来持つ「半自動的な収益サイクル」は、誰にでも体現できるのものです。
はじめての販売を開始し、どんどん売れて驚かれている生徒さんに私はこうお伝えしました…
徹底した商品リサーチを経て、データに基づく客観的な市場分析や相場価格の精査をじっくり行ったら、本来ネット物販はこんな感じで売れるものなんです。あとは広告の費用対効果を高めつつ、ユニットセッション率(商品ページ訪問者が購入する確率)3~5%以上で回せる価格設定に微調整すれば、その商品ページは「完成」ですから
そうなれば、あたかも自動販売機でコーラを売るように、いつでも利益を生み出してくれる存在になりますから、在庫僅少になったら補充するだけです。
今回の記事では、この「自動販売機化」までに至る地道な努力と、よく誤解されるポイントについて詳しく解説します。
アマゾン物販はなぜ「ほぼ自動化」できるのか
アマゾン物販は
- しっかりとした商品リサーチを行い
- じっくりと市場分析&相場価格を見出し
- 販売後は各種レポートで状況を可視化しつつ
- 適切な価格調整を行えば
あとは、ほぼ自動的に回り続けるビジネスモデルです。
一度「売れる商品ページ」を完成させれば、後は自動販売機にコーラを補充するイメージで、在庫補充や定期的なデータ分析のみで収益が生まれますし、年単位で寿命の長い販売を続けられるのが利点です。
ポイント:
- 商品ページ=自動販売機のような存在
- 一度仕組みを構築すれば、24時間365日休みなく売上があがる
この「ほぼ自動化」の境地に到達すると、日々の作業は最小限で済むようになり、ビジネスオーナー、ブランドオーナーとしての自由度が増します。
誤解が生まれる理由:「最初から楽」は存在しない
よくある誤解として「最初からラクに稼げる」と思い込むことが挙げられます。
「アマゾン物販は楽」になるのは、あくまで初期の徹底的な作業を終えた後の話。
誤解の典型例:
- 初月から月商100万円稼げる
- 頭から放っておけば利益が出る
- 好きな商品を並べるだけで売れる
これらの大言壮語は現実とかけ離れています。
実際は「怠惰を求めて勤勉に行き着く」という精神が不可欠であり、最初から楽をしようとする人は落胆することとなります。
ヘリコプターで山頂まで行けると思って「軽装=適当すぎる心持ち」で臨むには、アマゾン物販という山道は険しすぎるからです。
商品リサーチの本質:主観から客観への転換
アマゾン物販で最も重要なのは、商品リサーチです。
なぜならば、この商品リサーチこそが「利益の大元」だからです。
- リサーチした商品から買付候補を決め
- 買付候補を買い付けて
- 買い付けた商品を販売し
- 販売した商品から収益を得る
…というビジネスモデルである以上、初手でボタンを掛け違えると、そのままズルズルと「売れない物販状態」に成り下がってしまいます。
そして、ここで独学で進める多くの初心者がつまずきます。
その原因は、日常的な「買い物体験」を基準に考え、主観的な好みや勘に頼ってしまうこと!
- 主観的視点の限界:
「自分が欲しいもの=他人も欲しい」ではない
「これなら売れるはず」という勘頼みは危険 - 客観的データの重視:
アマゾン内の相場価格、月間販売数などの定量的データ(=数値化できる情報)を、現実的な売れやすさや収益見込みを把握
商品リサーチを行い、買付候補を精査する段階で、入念な分析を行うことで「後から楽になる仕組み」を構築できるのです。
地道な利益計算と市場分析の重要性
利益計算ツールの活用や、エクセルなどで利益計算表を作成することは、アマゾン物販における生命線です。
きちんとした数値に基づいて予め利益を算出できれば、迷いなく商品買付が可能になります。
ツールや利益計算表のメリット:
- 利益率・損益分岐点を一目瞭然で把握
- 価格調整の目安が明確になり、無駄な赤字商品を仕入れない
- 長期的な販売計画が立てやすい
このような精緻な下ごしらえは、後に「自分の手を離れて稼働し続けるビジネス」を支える基盤となります。
21ステップ無料動画講座では、エクセル形式の利益計算表(仕入単価や販売価格などを入力するだけで、自動的に利益や損益分岐点を計算する表)をプレゼントしていますので、是非ご受講下さい!
オートからのカスタム広告戦略で「自動販売機化」を実現
アマゾン内には多種多様なデータが存在し、これらを適切に用いることで広告を最適化できます。
セッション数、ユニットセッション率、ACOSなどの指標をもとに、広告費用対効果を高めることで、安定的な販売サイクルを確立できます。
広告戦略のポイント:
- 数値目標の設定:ユニットセッション率3~5%を目指す
- 不要なキーワードの除外(ネガティブターゲティング)
- レポート分析によるPDCAサイクル
こうした改善が進めば、商品ページは顧客ニーズに合致する「自動販売機」となり、あなたが睡眠中でも、旅行中でも、他の仕事をしていても商品は勝手に売れていく状態を実現できます。
コントロール外の領域を腹に落とす
ほぼ自動化できるとはいえ、すべて「自分の思い通りにコントロール」できるわけではありません。
むしろ、自分以外の誰かや何かに大部分の作業をお願いしているからこその「ほぼ自動化」です。
海外輸送のリードタイム(所要時間)やアマゾンFBA倉庫での受領作業など、他者が関与する部分は自分の都合を強要するわけにはいかないからです。
上手なメンタルコントロール:
- 「物理的要因(輸送のスピードなど)は変えられない」と割り切る
- 遅延リスクや不確実性を前提にした販売計画
- 不要な焦りやイライラを抱えない精神的余裕
これらを「腹に落とす」ことで、不必要なストレスを軽減し、長期的な視点でビジネスを育てられます。
コントロールできるのは「最初の線と点だけ」
ノマド=コントロール外の領域が多い
ノマド(ノマドライフ)という言葉は「パソコン1台とネット環境さえあれば、いつでもどこでも、自分1人で商売できる」ことを表しています。
会社でいうところの「テレワーク」とも異なり、特定の組織に属したり、上部の命令に迎合する必要もないため、最も時間と場所に縛られづらい生き方として大いに魅力を感じるのは頷けます。
事実、中国→アメリカアマゾン物販は、南国ビーチでトロピカルジュース片手にノートパソコンをカタカタやっていても、もしくは、1日中家に引きこもっていても、支障なく貫徹できるのが大きなメリットです。
ただし、別の側面から見てみると
「ノマド=ほぼ自動化」というのは、すなわち「ほとんどの作業ははじめから『自分以外の誰か』に任せている商売」ということですから、
こちらが早く進めたくても早められなかったり、すぐ対応して欲しくてもアマゾン側の都合で待たざるを得ないことが多々あります。
買付依頼以降は「点」で関わるのみ
- アカウント開設や初期設定、商標登録などの下ごしらえ
- 商品リサーチ、商品の精査などの買付前の作業
大まかに言えば、上記2つの作業以降の商品の流れにおいて、セラーが関わるのはほとんど「点」の作業で、「線」ではありません。要所要所での作業以外は「自分以外の誰か」の作業です。
- 商品を買付、検品、発送するのは「代行会社」
- 代行会社が発送した商品を輸送するのは「輸送代行会社」や「輸送会社」
- アマゾンの公式倉庫に届いた荷物を処理するのは「アマゾンスタッフ」
- 売れた商品を発送するのも「アマゾンスタッフ」
- 顧客からの問い合わせ対応(CS)も「アマゾンスタッフ」
このように、ほとんどの作業がそもそも我々の手を離れています。セラーのコントロール外です。
「自動化」と「コントロール外」は表裏一体
「ノマド=自動化」という恩恵を享受してるにもかかわらず、自分たちの思い通りにならない時だけ駄々こねて「急げ!」「早くしろ!」は虫が良すぎます。
99の恩恵があるのに、1のデメリットに直面すると「悲劇のヒーロー or ヒロイン」のようにふるまうのはご法度で、情動的になって焦り過ぎたり、物事を過度に悲観的に捉えるのは、百害あって一利なしです。
自動化するということは、ほとんどの作業が自分のコントロール外であり、ほとんどの作業を人に任せられるからこそ、自分1人で時間や場所に囚われず商売させていただける
という点に感謝こそすれど恨むなかれ、です。
10打席1安打(1勝9敗)でも成功できる理由
10商品出して10商品すべてが順調に売れることはまずありませんが、そもそも全部売れなければいけないわけでもありません。
2〜3商品だけでもよく売れ、かつ目安とすれば最低500円以上の利益が出るのであれば、そこからバリエーション展開や類似商品展開を行い、大きく利益を伸ばすことが十分可能です。
勝率は1勝9敗でも問題ない:
- 売れた+利益が出る商品さえあれば、その関連商品や、色違いの同商品など拡充
- 自動販売機にコカコーラや他の人気ドリンクを補充し続けるイメージで収益を安定化
1つの商品を起点に「枝葉を延ばす」ように展開していきましょう。
毎回全く新しい商品をテスマ必要すらなく、「手が伸ばせる範囲」で展開していけば十分です。
この「横展開」ができるようになると、ビジネス全体の安定度が増し、リスク分散も容易になります。
心構えと継続力がもたらす「本当の楽」
最初は大変でも、その「大変さ」は将来の自動化・効率化を得るための通過儀礼です。
「怠惰を求めて勤勉に行き着く」という言葉の通り、初期投資(時間・労力)を惜しまないことで、“その先”に待つ楽な仕組みを手に入れることができます。
適切な環境で学習を加速させる:
- 21ステップの無料動画講座や、個別コンサルティングを活用すると、利益計算表なども活用しつつ、商品精査から販売促進までを体系的に習得可能
- 生徒さん向けにはより高性能な利益計算表を無償提供
こうした地道な努力が、後の「最小限の工数で利益がどんどん積み上がる」状態へと到達できます。
まとめ:勤勉の先にある自動化の境地
アマゾン物販は、最初から「楽」なビジネスではありません。
しかし、丁寧な商品リサーチ、市場分析、利益計算、そして広告最適化を順を追って進めることで、自動販売機のごとく回り続けるビジネスへと成長します。
まずは時間をかけ、正しい方向性を保持しつつ邁進することで、後々は在庫を補充し、データを少し見返す程度で収益が上がり続ける――そんな「ラクな状態」が実現できるのが、アマゾン物販の真の魅力なのです。
最後に:中国→アメリカという三方良しの選択肢
私が個別コンサルを行っている「中国仕入れ→アメリカアマゾン物販」に関心をお持ちいただけた方は、ぜひ「21ステップの無料動画講座」をお試しくださいませ。
また、コンサルにご興味ある方は、お気軽にお問い合わせいただければ幸甚です。
Zoomなどでの通話相談も大歓迎です。
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